【令和6年度】大規模蓄電池導入補助金の交付決定が公開!容量やkW単価に注目
こんにちは、グリッド研究所 所長のまるおです。今回は、東京都などが推進する「再エネ導入拡大を見据えた系統用大規模蓄電池導入支援事業」における令和6年度の交付決定一覧が公開されました。蓄電池の容量・出力、そして平均kW単価を中心に、ポイントを手短にまとめてみます。
1. 令和6年度 交付決定一覧の概要
- 採択件数:12件
- 総出力:180MW(=180,000kW)
- 総容量:595.3MWh
- 合計補助金額:約129.9983億円
- 助成率:導入経費の3分の2以内(上限20億円/件)
2. kW・kWhからみる単価の試算
kWあたりの補助金額
合計補助金を総出力で割ると、
129.9983億円 ÷ 180,000kW ≈ 72,222円/kW
およそ7.2万円/kWの補助となります。
ただし、補助金は3分の2以内なので、実際の蓄電池システムの価格は10.5万円/kW程度と推察されます。
3. 令和7年度以降への展望
令和6年度で130億円に近い補助金が支出され、多くの大規模蓄電池導入プロジェクトが動き出します。令和7年度以降の公募要件や補助枠がどうなるかはまだ公表されていませんが、再エネ普及と系統安定化の観点から、さらなる取り組み強化が期待されます。
まとめ
今回公開された令和6年度の交付決定では、総出力180MW・総容量595.3MWhという大規模な蓄電池が対象となり、平均的な補助金単価はkWあたり約7.2万円という結果が見えてきました。大規模蓄電池の普及により再エネ活用が一段と進むとともに、電力需給の安定にも寄与することが期待されます。今後も新たな情報が分かり次第、続報をお伝えしていきたいと思います。
参考資料